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第20回亀戸寄席「入船亭扇辰・柳家喬太郎二人会」を終えて

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先週土曜日、2月25日、亀戸香取神社参集殿にて、無事に終了致しました。240名を越える大勢のお客様のご来場を賜り、感謝いたします。20回の記念に相応しい二人の師匠の熱演を目の当たりにして、会場は大いに盛り上がりました。
1. 柳家喬太郎「そば清」
亀戸寄席では、ほぼ6年ぶりの高座。第2回の3/6でした。未曾有の大震災の直前だったことも印象的。その時は、マクラもそこそこにみっちり古典を3席でしたが、今回は同期の扇辰師匠が一緒ということもあってか、午前中青山で2席演ったが、ココは非常にやりやすいと、褒めてるのかけなしてるのかわからない発言や、延々と駅の立ち食いそば屋の話。ちゃんとオチが着くのも喬太郎師匠ならでは。噺は、「時そば」と思わせて、師匠のさん喬師匠譲りの「そば清」。サラっとしているので、さん喬師匠ほどそば清の振舞が腹が立たないのです。
2. 入船亭扇辰「甲府ぃ」
この噺は扇辰師匠が十八番とも言える一席。田舎から出て来た男が、豆腐屋夫婦に気に入られて、江戸の町で成長していく様を淡々と描いているのですが、この情景がとても良い。オチもダジャレなんですが、豆腐の売り声を模すシーンがなんとも言えずジーンと来る。正に扇辰ココにありの一席。
3. 入船亭扇辰「雪とん」
中入り後は、冬の最後に雪の噺。新潟生まれの師匠、雪の寒さを表現するのがとても上手い。田舎から出て来た男の恋煩いの噺で、とても気の毒な話なのですが、この田舎の男、預かる舟問屋の女将、本町こまちと言われる糸屋の娘、その女中、色男と登場人物も多いのですが、この演じ分けがまたいい。雪の風景と相まって、これまた扇辰ワールド全開の一席。
4. 柳家喬太郎「結石移動症」
都内各寄席とそれを囲む色町の話、そして池袋にスポットを当てたマクラへ。これは?と思ったのが「鍼医堀田と賢ちゃんの石」か!
池袋のソープで働く人々とそこに出入りする町の中華屋(亀戸で言うところの喜楽さんみたいな店)の主人、賢ちゃん、賢ちゃんの家族を描いた下町人情話のような新作。20回のトリネタに相応しい盛り上がりを見せ、終演。
なんとかこの20回までは頑張ろう、そして20回は絶対に扇辰・喬太郎二人会にしようという目標が達成出来ました。いつも手伝って頂けるスタッフ、町会の皆様、協力企業、そしてご来場頂いたお客様、もちろん熱演の両師匠に感謝致します。
次回は、6月10日瀧川鯉昇独演会です。30回を目指して頑張ります!(30回の目標は未だ秘密です)
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